よもやま植物日記

育種チャレンジャー

鹿沼いも取物語

そんなに昔ではない鹿沼というところに袋を作る夫婦がいました。
ある日その袋にさつま芋を植えるとすくすくと育ち蔓が四方八方に広がり小さな庭に広がっていました。
そこで棒に蔓を結び付けて空に向かって立ち上げました。
何年もするとさつま芋は自分で立ち上がり天空に向かって棒に巻き付くようになり小さな庭でもお日様に向かって葉っぱを広げ、珍しいさつま芋の花をたくさん咲かせました。さつま芋の花を見た人には幸運が訪れるそうです。そして秋にはおいしいさつま芋がたくさんできました。
いもふくろうは芋を取る袋だからいもふくろうは芋鳥ということで、ふくろうは漢字で梟と書き、苦労のないことを願って「不苦労」とあて字にしたりします。それなので「クライミングパープル」を育てるのに苦労はありません。食べる人にも幸運が訪れるように「福来朗」の字を当て、福が来ることを願ってさつま芋を育てています。願の気持ちを縁起で表現しました。