よもやま植物日記

育種チャレンジャー

2022年循環型もどきの巻き蔓性の紫さつま芋の栽培方法

2022年のサツマイモの苗を植えました。
花の咲く巻き蔓性のサツマイモの特許第6171223号と品種登録第26482号を取得している
品種の巻き蔓性のサツマイモの栽培方法を毎年考えて改良をしてきました。
巻き蔓性を活用すると小面積で大量のサツマイモが収穫できます。
今年は肥料や農薬を使用しない循環型の栽培方法にしたいと思い植え付けてみました。
栽培方法は不織布の縦長の袋に腐葉土と鹿沼土を同量入れて
ポリエステルのハンモックに並べます。
ハンモックの下の地面にくぼみを付けて防水シートを張った水槽を作り
その中に水をためておきます。
その水をソーラーポンプのついたホースで水を上にあげて、
上がった水は給水テープを付けた雨どいに水が流れ、給水テープを通してさつま芋の
不織布の袋中に落ちます。
水は培地を通って袋から下の水槽に戻ります。
水槽には魚を入れて小さな生態系もどきができます。
これで魚のアンモニアなどがさつま芋の肥料になってさつま芋の袋を通った水は
魚の飼料が入った水になって水槽に戻ることで、
肥料などを使用しない栽培方法になると思います。
アクアポニックスの場合は魚に餌を与えますが、
この方法は誰でもでき、収穫まで何もしないですむ栽培方法ができないかと想い
理想的栽培方法の一歩です。

給水テープが付いた雨どい


今年植え付けて最初に咲いた巻き蔓性のサツマイモの花

小さな小松菜が狂い咲き

今日の朝狂い咲きの小松菜1株見つけました。
こんなに小さな小松菜が花芽を持っているので驚きました。
この品種は9月に品種登録に出願した小松菜とターサイの交配種です。
この株は冬を越すことができるものでしょうか?

特大の干し芋と来年用のさつま芋の苗

特大のさつま芋2本をいただいたので特大の干し芋作りに挑戦しました。
芋に空洞があるかと思ったらありませんでした。
さつま芋を切るのにも蒸して乾燥させるのにも大変でした。
甘くておいしい干し芋ができました。
さつま芋を大きくする植え付けの方法は、
切り苗の下葉の部分を2節程土に挿すと芋が大きく育つようです。

         大きい干し芋


      もう1本残っているさつま芋





我が家のさつま芋の苗が今年は良くなかったので来年用に
蔓の先端を切って不織布の袋に鹿沼土を入れ、
8月に挿し苗をしてその根のついた苗を来年用に越冬させました。

 越冬させた斑入りのさつま芋の挿し苗と巻き蔓性の紫さつま芋の挿し苗